コンベヤーベルト、フィルター、スクリーンといった関西金網の主力製品に関して、お客様のニーズを汲み取ったご提案を行い、販売させていただくのが私たち営業の仕事になります。また当社の営業は販売だけでなく、製品の設置やその後のメンテナンスまで行うのが特徴です。そのため、お客様が当社製品をどのようにお使いなのか、その現場を知ることが最も重要です。現場を知り、お客様のためになるご提案や改良策を生み出すために、私は中国・九州地域の6県、100社弱のお客様に対して定期的に訪問し、現場の確認や打ち合わせを通じて、何でもご相談いただける信頼関係の構築に努めています。

また、お客様と対等に打ち合わせをさせていただくには、自社製品に対する知識はもちろん、関連した専門知識の習得が欠かせません。そのため私は打ち合わせにお伺いする際には事前にご質問などを想定し、きちんとお答えできるよう準備をするように心掛けています。あるとき大手化学メーカーの技術部門の方々と数時間におよぶ打ち合わせをした際、「富村さんは技術部門の仕事もされていたのですか？」と聞かれたことがあり、より専門的な業務に携わっている方々と対等に話ができたという事実を改めて確認できたのは嬉しかったですね。毎日少しずつ勉強してきたことが報われたようで、とてもやりがいを感じることができました。

知識を増やすには経験を積むことが最も重要だと思いますが、その上でさらに大切なことは、そこから何を得たか、そして得たことをきちんと整理し今後にどう活かすのかを考えることだと思います。得たこと、知ったことをしっかりと理解できるまで自分の中に落とし込むこと、そして分からないことはそのままにせず、時間がかかっても納得いくまで自分で調べることが重要で、こうして得た知識に裏打ちされた提案には必ず説得力がありますし、また異なるケースにも応用が利くようになります。

そうした姿勢を持つためには、いろいろなことに興味を持てる好奇心や、何でもやってみようという挑戦心が不可欠です。当社のお客様は実に幅広い業種にわたっていますので、仕事をやればやるほど自然に経験、知識が身についてきますし、それを糧にして新たな提案ができたときは、自分の成長を実感することができ、次の仕事へのモチベーションになります。

就活中、関西金網の最終面接で社長に「夢は何ですか？」とお聞きしたところ、「社員を大事にしたい。それと、社会貢献がしたい。そのためには利益を上げないといけない。みんなで頑張って利益を上げて、もっといい給料を払って、もっと社会貢献がしたい」という言葉を聞けたのが、関西金網への入社の決め手になりました。関西金網は工業用金網の分野では日本で最も貢献している会社で、あらゆるものづくりになくてはならない会社であり、お客様に最もご満足を提供できている会社だという自負はあります。ですが私たちが目指しているのは日本に留まらずアジアにおけるリーディングカンパニー。そしてもちろんその先には世界が待っています。そうした会社の夢を実現させるためには、まずは自分ができることを着実に実行することが大切だと考え、全てのお客様としっかりとした信頼関係を構築し、いずれはあらゆる現場に精通した、リーディングカンパニーにおけるリーディング営業になりたいですね。