デミスターカタログ

11 次に各スタイル(充填厚みとミス ト径)について、気流速度と捕集効 率の関係はグラフ4の様になり、各 スタイルとも気流速度が1~2m/s で最大効率に達し、許容流速以上で は再同伴のため効率の低下する傾向 が見られます。 実際にデミスターを使用する場合 ミストの種類が複数であったり、ミ ストの平均径が不明の場合が多く、 上記の効率計算に多少の誤差が生じ ることになりますが、水滴と空気の 系について例にとると、グラフ5の 様になります。グラフ5よりわかる ようにミスト径1~2μm以下にお いて高効率で捕集除去することは難 しく、満足できる効果を得るために は相当層数を多くする必要がありま す。 捕集効率 デミスターの捕集効率に対する理 論式として、C・L・Carpenter 等によ り発表されています。 E= 1- (1 -Et/C)N …………式(3.1) C=N/k2F ……………………式(3.2) E :デミスターの理論捕集効率 Et :デミスターの1つの線条に対 するミストの衝突効率 C :デミスターの修飾特性(表3) N :充填層数 k2 :無次元比率 F :デミスター内で有効な位置に ある線条の割合 一方、Etは線条径、ミスト径、操業 条件等により影響を受け、次式で定 義されるストークス数KとEtとの間 にグラフ3に示される様な関係があ ることが知られています。 ……………式(3.3) K :ストークス数 ρℓ :ミスト密度 kg/㎥ U :気流速度 m/s dℓ :ミスト径 m μg :流体粘度 Pa・s Df :線条径 m 式(3.1~3.3)より求めた理論効率 Eは実験値とよく一致し、これらの 式よりデミスターの実際の使用条件 に伴うパラメーター及び変数より捕 集効率を推定算出することができま す。グラフ3よりEtをKの関数とし て、次の式で近似的に表わすことが できます。 ……式(3.4) 但し、0.1≦K≦100 上記の関係からわかるように、気 流速度、ミスト径及びミストの性質 は、捕集効率と密接な関係をもって います。 (dℓ)2ρℓU K=1 9 μgDf 1 -10 Et= -0.22(log 10K)2

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