スクリーンカタログ(ふるい分け金網)

30 計算式 適正な張力 ふるい網が折損する原因として、網のゆるみによりふるい機 本来の振動とは別の二次振動が発生し、その結果、素線が疲 労破壊することが考えられます。従って、ふるい網には適切 な張力を掛ける必要があります。下図は金網の引張試験の結 果で、一般にS-S曲線と呼びます。横軸にひずみを、縦軸に は単位幅当たりの引張荷重をとり、これを張力とします。降 伏点におけるひずみは通常1%前後です。関西金網では、降 伏点の0.25~0.5倍を適正張力としています。従って、 0.25~0.5%ひずみを示すところが適正張力です。 開孔率が高いほど ○目詰まりが少なくなる。 ○処理能力が向上する。 ○ふるい分け効率が高くなる(目ずれに注意)。 ○網が弱く、寿命が短くなる。 ○目ずれが生じて、目開きが狂いやすくなる。 目詰まりの問題 ふるい分けにおける最大の難問は目詰まり、それには以下に示すような種々の症状があります。 それぞれの症状に応じて対策を考えなければなりません。 症状 原因 対策 機械の振幅、振動数を増大させる。 線径を細くするなど開孔率を高くする。 網の張力を管理し、最適な張力にする。 タッピングボール、チェーン取付けなどの目詰 まり防止対策をする。 トンキャップ金網、 タイロッド金網の検討をする。 機械の振動が弱い。 開孔率が低い。 網の張力が弱い。 目詰まり防止対策をしていない。 網目の形状。 1つの網目に網目の大きさに 近い大きさの粒子が、1個ずつ 突きささるように詰まったもの。 網線と3~4点の接触点を有し、 一番除去しにくい。 長いものを別に除去するために二段式にする。 網目に引っ掛かり詰まったもの。 糸くずや布切れ、針金のような 長いものが入っている時に起 こる。 供給量を減らす。 機械の振動条件を変える。 タッピングボール、チェーン取付けなどの目詰 まり防止対策をする。 アース、コロナ放電、加湿など除電対策をする。 供給量が多い。 目詰まり防止対策をしていない。 静電気による。 1つの網目に網目よりも小さい 粒子が、寄り集まり、押し合って 詰まったもの。 一般的に供給面でおこりやすい。 単一目詰まり 集合目詰まり 付着目詰まり ひっかけ目詰まり 5 0.5% 1.0 10 15 ひずみ(% ) 20 25 張 力 (N/mm) 開孔率25% 開孔率40% 開孔率60% “ふるい分け読本”三輪茂雄著 参照�� 0 水分を減少又は、除去させる。 アース、コロナ放電、加湿など除電対策をする。 機械の振幅、振動数を増大させる。 長方形の網目を持つトンキャップ金網やタイ ロッド金網を検討する。 フッ素樹脂コーティングを検討する。 水分による。 静電気による。 その他。 粒子が付着して詰まったもの。 d A G:概算重量(kg/m ) A:目開き(mm) ε:開孔率(%) G= 12.7×d A+d G= M ×d 2 2 2 2 A+d A = 2 ×100 ε d M 25.4 = A M:メッシュ d:線径(mm)

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