
技術情報
円形ふるい

円形の振動ふるい機や超音波ふるい機に使用されるスクリーンです。
ふるい機によって、スクリーンを直接取り付けるタイプや、専用枠にスクリーンを事前に取り付けておくカートリッジタイプがあります。
直接取り付けるタイプは、スクリーンを低コストで交換できますが、適切なテンションで取り付けるには高い技術が要求されます。
カートリッジタイプは、予め専用枠に適切なテンションで取り付けられたものをふるい機にセットするだけですので、スクリーンの交換は楽ですが、直接取り付けるタイプよりコスト高になります。カートリッジタイプでは、専用枠にスクリーンを接着剤(ボンディング)や半田付け、連続スポット溶接、シーム溶接で固定します。
角形ふるい

角形の振動ふるい機に使用されるスクリーンです。
長方形網目のスクリーンを使用する場合、粉体の流れ方向に対して網目方向(スロット)がありますので注意が必要です。
ふるい機によって、ふるい機側のクランピングバーに固定するテンションフックタイプや、専用枠に取り付けたカートリッジタイプなどがあります。当社のテンションフック標準仕様は、大きく分けて7種類(HOOK No. 1~7)あり、スクリーン仕様やふるい分け条件に応じて使い分けます。
他のフックタイプとして、フラットバーやアングルにスクリーンを固定したフック形状などもあります。
その他

主に粒子径分布測定に用いられる枠付き金網として試験用ふるいがあります。試験用ふるいには非常に高い目開き精度が要求され(JIS Z 8801-1)、厳選した金網を使用しています。
他にも様々なふるい機やふるい分けスクリーンがあります。
例えば、上記スクリーン紹介では振動により粉体を流動化させるふるい分け装置を例に挙げていましたが、気流によって流動化させる風力ふるい機もあり、円形のスクリーンなどが使用されます。
トロンメルと呼ばれる回転式選別機には、大きな円筒や六角形状のスクリーンが使用されます。モーゲンセンサイザーは、複数段の角形のスクリーンを下にいくほど急勾配で傾斜させたふるい機で、実際の網目の大きさだけでなく、粉体が網目に入る角度によってもふるい分けの分離点を制御しています。