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技術情報

円形フィルター

  • 円形フィルター
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  • 円形フィルター

円形に加工したろ材を使ったフィルターエレメントです。
織金網を使う場合、異なる仕様の金網を複数重ねるのが一般的です。通常はシール性やハンドリング性を高めるため、枠付きで使用されることが多いですが、溶融樹脂の輸送などに使用される押し出し機内のフィルターは枠を付けずに切りっ放しで使われることもあります。
紡糸工程で使用されている枠付フィルターはパックフィルターと呼ばれ、円形の他にも、円輪形、角形のものもあります。
上記のように種々の製造装置内に組み込まれて使用されるものや、ヌッチェフィルターのように製造工程間のろ過専用装置に使用されるものがあります。また、ろ過ではなく、流体を整流させるために使用されることもあります。

角形フィルター

角形フィルター

角形に加工したろ材を使ったフィルターエレメントです。
種々の製造装置内に組み込まれて使用されることがあり、例えば、紡糸工程では紡口のタイプによって角形の枠付フィルターを使用します。
他にも、角形のダクト内や流体出口に取り付けて使用されます。また、ろ過ではなく、製造工程内で流体を整流させるために使用されることもあります。

円筒フィルター

  • 円筒フィルター
  • 円筒フィルター
  • 円筒フィルター

円筒状に加工したろ材を使ったフィルターエレメントです。
多くの場合、専用のろ過装置(フィルター容器、フィルター本体、ハウジング)に使用されます。フィルター容器内の仕切板に取り付けたり、本体フランジにフィルターのフランジを挟み込んで取り付ける方法が一般的です。
仕切板への取付方法としては、仕切板にめねじ、フィルター金具におねじを付けてねじ込む方法や、フィルター金具にOリングを付けて仕切板に差し込む方法、フィルターと仕切板をボルト&ナットで固定する方法などがあります。
ろ過専用に容器を製作するため、使用条件やフィルター特性の調整がしやすいです。ろ過面積を大きくするため、一つの容器内に複数本のフィルターエレメントを取り付けることもあります。
このようなフィルターは細⻑い円筒形状を取るため、カートリッジフィルター、チューブフィルター、キャンドルフィルターなどとも呼ばれます。反対に、胴回りが大きい円筒フィルターをバスケットと呼ぶことがあります。

リーフフィルター

リーフフィルター

形状は円形、または角形のフィルターエレメントで、専用のフィルター容器内に複数枚を葉状にセットして使用します。
円形、角形フィルター一枚では比較的小さなろ過面積でしか使えませんが、リーフフィルターでは複数枚を並列使用することで、大面積でろ過することができます。各フィルターは共通のパイプでつながっており、1枚1枚のフィルターを通過したろ液は共通のパイプにて合流し、次工程へ輸送されます。

プリーツフィルター

プリーツフィルター

プリーツ状(ひだ状)に加工したろ材を使ったフィルターエレメントです。
フィルター形状は、円形、角形、円筒ともにあります。プリーツ状になっている分、フラットな円形、角形、円筒フィルターに比べてろ過面積を大きくすることができます。
ただし、プリーツ状にすることで洗浄性が悪くなることがあります。ろ材タイプや仕様によってはプリーツ加工できないものがあります。
詳しくは当社までお問い合わせください。

コニカルフィルター

コニカルフィルター

円すい状に加工したろ材を使ったフィルターエレメントで、コーンフィルターとも呼ばれます。
配管内に挟み込んで使用されることが多く、コーンフィルター、一時フィルター、テンポラリーフィルター(テンポラリーストレーナー)などとも呼ばれます。円筒フィルターのように細⻑いものを作ることは難しいですが、小形で洗浄性、ハンドリング性に優れます。

ストレーナー

ストレーナー

比較的目が粗い(目開き、ろ過精度が大きい)フィルターをストレーナーと呼びます。
一般にはろ過精度100〜150μmくらいが境目とされており、これよりろ過精度が大きいものがストレーナー、小さいものがフィルターとなります。円筒フィルターの場合、ストレーナーではバスケット式、フィルターではカートリッジ式が広く使用されます。
たとえば織金網だと、ろ過精度が100μmより小さくなると初期圧力損失が急に大きくなり、目詰まりも激しくなることから、ろ過抵抗を少しでも下げるためにカートリッジ式がよく採用されます。
一方、ろ過精度が大きいと、初期圧力損失も低く、目詰まりも軽微、かつ洗浄により除去しやすいこともあり、ハンドリング性の良い単一のバスケット式がよく採用されます。